子供が英語に興味関心を持つ3つのポイント
思い切って英語を始めさせても、すぐに飽きてやらなくなったり、嫌になったりしたら時間とお金がもったいないですね。
せっかく高い教材をそろえても無駄になってしまいます。
子供が英語に興味関心をもつポイントは3つです。
◇ 親も一緒に楽しむ
◇ 見たり・聞いたり・触ったり、体を使う
◇ 興味を示していない時に無理強いしない
目次
将来、英語で苦労しないで欲しい
今までは英語ができなくてもそれなりに大丈夫だったけど、今の時代は
- 小学生から英語が必須になっているし
- 英語が公用語になっている会社があったり
- 昇進に英語のTOEIC試験で基準点数が決められていたり
これからの社会でますます英語ができることが重要、というよりむしろ身につけていて当然のスキルになっています。
我が子にペラペラのバイリンガルになって欲しい方、
そこまでペラペラじゃなくて良いから将来英語で苦労して欲しくない、と思っている方もいるでしょう。
ママさん自身が英語が得意じゃなくて、「もっと英語をやっておけば良かった」という思いがあると、我が子には英語で苦労して欲しくないと思いますよね。
小さいうちから興味をもって英語に振れていると、大きくなってからの英語習得が驚くほどスムーズに行きます。わたし自身の経験からも小さい時に英語に触れるのはとっても大事だと思います。
でもせっかく高い教材を買っても、英語に興味を示さなかったら時間とお金の無駄。
買ってはみたけど、テレビ番組にばかり興味を示してやらなくなってしまう場合も少なからずあるようです。
子供が英語に興味を持つ3つの方法
・英語教育を成功された方の声
・児童研究で明らかになっている事実
・保育士さんが実際にやっている方法
などの具体的な成功例から、子供が飽きずに物事を続けるコツを紹介します。
- 親が楽しむ、親と一緒に楽しむ
-
子供は1歳6ヶ月を過ぎたころから周囲の人のまねをする行為(模倣行動)が良く見られるようになり、臨界期の10歳まであらゆることを吸収して、環境に適応していきます。
家庭では親、兄・姉、保育園・幼稚園などでは年上の子供、保育士さんのする事に興味を持ちます。
周りが楽しそうにやっていると、より一層興味を持ちます。それは遊びでも勉強でも区別が有りません。
そして自分がそれをまねして周りが喜んでくれると自分も楽しくなり、自分の行動は良い事だと認識してどんどんできるようになっていきます。
これは英語学習でも同じこと。
勉強なんて堅苦しく考えないで、まずはママが一緒に教材を楽しんでみて下さい。子供に教えるのではなく一緒に楽しくなる事を一番に考えるのがポイントです。
- 体をつかう
子供は体を動かすのが大好き。疲れて寝てしまうまでは「少しじっとしてて!」って叫びたくなるくらいずーっと動き回っていますね。
寝て欲しい時にもなかなか寝ないし。
起きている間は、外のあらゆる情報を五感を使って吸収しています。
英語も、遊びとして見たり聞いたりするだけでなく、体を動かしながら歌を歌ったり、手を動かしてアクションやジェスチャーをつけたりすることで効果的に学習することができます。
児童研究でも「幼児・児童期のこどもは感覚や運動を通じて物事を捉え、記憶していく」ことが明らかになっています。
体を使うおすすめの英語学習はリトミック。
リトミックは英語の歌のリズムに合わせて体を動かし、同時に英語も覚えてしまう遊び。英語と音楽を一緒に学べる一石二鳥で理想的な児童教育と言われています。
リトミックは0歳から始められます。教室でも2か月くらいから受け付けているところもありますし、自宅でできるテキストがAmazonとか楽天でも市販されています。
家庭でやさしい英語の歌をうたってあげることは、親子で一緒に英語を学んでいけるのでとても良い学習法です。
- 無理強いしない
-
子供は同じことを続けることが苦手。
どんな良い教材や楽しい教室に通っていたって、飽きてやりたくなくなる時が必ず来ます。
でもその時に無理矢理やらせるのはちょっと待って!
せっかく高い教材を買ったり、苦労して教室に通ってた今までの苦労がムダになるのはイヤですよね。
英語の学習を習慣化したい所ですが、やりたくない時に親が無理矢理やらせようとすると、余計にやらなくなってしまいます。
飽きたように見えるのは、子供がレベルアップして刺激になれてしまった状態です。
子供の頃はいろいろな事を吸収して大人になるようにプログラムされていますから、同じことは学ぶことが無いと判断して別なことに興味を示すようになるのです。
この時期にやるべき事は、DVDやCDが教材についているなら、決められた時間に流しっぱなしにしておくこと。
子供が聞いてなくても構いません。そして親だけは興味をもって続けている様子を見せておくのです。時間がないところ大変ですが、親だけでも5分だけDVDやCDの前で過ごしていただけるとありがたいです。
親が続けていることは、必要なことだと本能で判断するので、必ずまた英語に戻ってきます。
また、新しい英語教材に手をつけるのも一つの手です。今は教材の無料サンプルが手に入るのでローテーションしてみるのも一つの方法です。
子供の英語学習は、英語から離れたり戻ったりの繰り返しになりますが、過度な期待や強制はせずに、嫌な印象を与えないことだけを意識して細く長く続けることだけを考えていただきたいのです。
ぜんぜん興味なさそうなのに、はたして続ける意味があるのか?と思うかもしれません。
でも子供の時期に楽しい英語を通過しておくだけで、中高生になった時に抵抗なく英語に向き合うことができるようになります。
子供の頃は英語のタネをまいているんだ、と思ってのんびりと構えていただければと思います。
子供が将来苦労しないように、使命感からやらせたくなってしまうかもしれませんが、小さい頃は楽しいイメージを与える事だけを意識して、嫌な思いを絶対植え付けないことが将来英語ができるようになる秘訣です。
まとめ
毎日子供に接しているママさんの本音は、家事やら炊事やらで毎日やる事がいっぱいで大変ですよね。
できれば子供一人でおとなしくDVDを見たり、CDを聞いたり、英語遊びして欲しいものです。
でも、よほど優れた教材でないと最初から完全放置で勉強してくれる物は、なかなかありません。
そして、たとえ優れた教材でも興味を持って長続きさせるには、ママと一緒に楽しくやる事が必要です。
10歳まではその後の人生を形づくる大切な時期。一日10分だけでも良いです。親御さんも一緒に英語に触れていただきたいのです。
子供が興味を持ってくれれば、いずれほっといても自分からやってくれるようになります。
子育ては大変な事ばかりですが、いずれあの時頑張ってよかったと必ず思えるようになりますよ。
参考文献
[1]伊藤葉子「 模倣行動の発達に関する研究-興味・好奇心と模倣行動の関連について-」 家政学雑誌(1986) Vol,37 No.3 189~196
[2]中山兼芳「児童英語教育を学ぶ人のために」世界思想社(2001)
[3]情報処理学会研究報告「体を動かすことでローマ字習得を支援するシステム」Vol.2014-CE-126 No.42014/10/11
[4]立花均「教育熱心による子供の発達の阻害の構造」久留米工業大学研究報告No.20-97(1996)